日本映画の祭典「第48回日本アカデミー賞」授賞式が3月14日、
東京都内で開催され、安田淳一監督の映画「侍タイムスリッパー」が作品賞に輝きました。
実は安田監督の実家は米農家。
監督業をしながらお米を作られています。
今回はそんな安田監督の私生活を調べてみました。
安田監督のプロフィール

安田 淳一(やすだじゅんいち、1967年 – )は日本の映画監督、プロデューサー、脚本家、米農家。
- 1967年、京都府生まれ
- 2014年、自主映画「拳銃と目玉焼」でオリジナル映画監督デビュー。
- 2023年、父親の逝去を機に、米作り農家を継ぐ。
- 2024年、映画「侍タイムスリッパー」で、2024年度新藤兼人賞 銀賞。
- 2025年、映画「侍タイムスリッパー」で、第48回日本アカデミー賞 優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀撮影賞、優秀照明賞、優秀編集賞を受賞。
安田監督は実家の米農家継ぐ
安田監督のご実家は代々米農家でした。
長男の安田淳一

祖母から「大人になったら安田の家を継がなあかん」と言われていたそうです。
なので、安田さんは家としてお米を作っていくのが大事だと思い高校生のときからお手伝をされていたそうです。
パンかご飯かと聞かれると、もちろんご飯派だそうです。(笑)
映画監督と米農家

映画を撮りながら、米農家の仕事をしつつ、
今までは田んぼは自然の中の一部だと思われていましたが、
実は毎年毎年農家の人が、水を張って、田植えをして、育んで、稲刈りをして…
その営みの中で残った風景だと気づかれたそうです。
毎年の戦いの中で生き残った風景なので守っていかなあかんと思われたそうです。
「侍タイムスリッパ―」の映画は、田植えと稲刈りの時期を外して撮影をされています。
ハードスケジュールだったと思います。
江戸時代から現代にタイムスリップした侍が白米を見て驚くシーンがあるそのお米は
安田監督の家でとれたお米を使用されました。

安田監督は映画監督業で残金7000円に?
映画監督業で通帳残高7000円に!
資金がない者が商業映画のクオリティを目指すなら、もう駄目というくらいにまで追い込まないと
の気持ちで頑張られ、通帳残高が7000円になったそうです!

監督が楽して撮った作品は駄目だと。
お客さんを喜ばすためには、それくらいしないとお客さんには届かないんじゃないかと思われているそうです。
ただこれだけやっても運任せで、ヒットしてほしいなと目論んでで作っても、
目論見通りに作品が軌道にのる確率は、今回の作品でも自分の肌感覚としては1割以下だと...
その1割以下に全財産を突っ込んで撮影を続けられた安田監督の思いがかっこいいですね。
美しい映像を撮るのは大変
ずっと大変です。もう二度とやりたくない(笑)。
とお話されています。
仕上がるのに何年もかかり撮り方もムチャクチャで、今回は自主映画で時代劇で誰がどう考えても無謀だったらしいです。
安田監督は、映画を撮り終えてお客さんの反応をみて感想を述べられています。
この無謀をやり遂げたら、ある程度お客さんはびっくりしてくれるし、
興味を持ってくれるし、楽しんで見てくれるなと思っていた。
時代劇がどうというよりも、しんどい思いをして、
無理じゃないかと思うようなことを乗り越えて撮ったものの方が、
お客さんが喜んでくれるというのは経験則としてありました。
安田監督にとってとても過酷な日々でしたが、お客さんに喜んでもらえたことは、言葉では言い表せれないほどの経験だったのではないでしょうか。
コメント