2024年、文春オンラインで大きな反響を呼んだ遠野なぎこさん（44）のインタビュー。
彼女が15歳で発症した摂食障害の背景には、母親からの深刻な虐待があったと語られました。
不倫相手の写真を見せられるなど、子どもには到底耐えられない日々。
遠野さんはなぜ、そんな家庭環境で苦しみながらも生き抜いてきたのでしょうか。
この記事では、彼女の母親との関係性を軸に、過去から現在までをたどります。
遠野なぎこの母との関係は？
遠野なぎこさんが語る母親像は、決して優しい母の姿ではなかったようです。
遠野なぎこの幼少期
小学生の頃から体への暴力に加え、「醜い」「お前なんか」といった心を削る言葉を浴びせられ続けたといいます。
彼女の記憶には、殴られ鼻血を流したあと、バケツに血が溜まっていく光景が刻み込まれています。
さらに、家庭の中では自分だけが虐待の対象だったと明かしており、
芸能界で活躍する娘への嫉妬もあったのでしょうか。
母の不倫を見せつけられて
母親は、日常的に不倫相手との出来事を語り、
ただ混乱と恐怖の中で受け入れるしかなかったそうです。
「母親」と「女性」としての境界が曖昧になっていた母の行動。
それは子どもの心を脅かすのに十分すぎるものだったかもしれません。
虐待されても“母を喜ばせたかった”
それでも、なぎこさんは母に認められたくて、
芸能活動を必死に続けたといいます。
オーディションに受かれば喜ばれるかもしれないと信じ、
「アクセサリー」のように扱われながらも笑顔を作り続けていたのです。
「母に見てもらいたい」という一心で努力し続けた少女時代。
その健気さと、報われなさが胸に刺さります。
遠野なぎこの母の「母自身の傷」とは？
遠野なぎこさんは、自身が虐待されていたことを語る一方で、
「なぜ母がそこまで私を憎んだのか、正直わからない」とも話しています。
母が自分を「女として敵視していた」と感じた遠野さん。
しかし、そういった感情の根底には、
戦後から高度経済成長期を経た日本社会では、
「母親はこうあるべき」という固定観念や、
「女性はこうあるべき」というプレッシャーが非常に強く、
母親世代の女性が孤立しやすい構造があったのかもしれません。
もし、母親自身が過去に親からの虐待や過度な期待を受けていたとしたら…。
自分の子どもに愛し方を知らなかった可能性も考えられるかと思います。
「誰にも助けを求められなかった母」だった？
不倫を繰り返し、幼い娘にまで性の話を共有するというのは、
常識では考えられない行為です。
ただ、その裏には
「夫婦関係の崩壊」「孤独」「自尊心の欠如」「誰にも受け止めてもらえない寂しさ」
などがあったのかもしれません。
子育てをする環境やサポートが欠けていた中で、
母親自身が「感情のコントロールを失い、娘に依存してしまった」
可能性がもしかしたららるのかもしれません。
現在のなぎこさんは？
現在、遠野なぎこさんは摂食障害と闘いながらも、
波乱に満ちた人生を、時にユーモラスに、時に真摯に語る姿は、
多くの共感と励ましを呼んでいます。
虐待を受けた記憶は決して消えないことと思います。
しかし、それを公に語ることで「自分の人生を取り戻していく」姿勢が、
多くの読者に勇気を与えているのです。
まとめ
遠野なぎこさんの人生は、決して順風満帆ではありませんでした。
母親からの虐待、不倫の目撃、心の傷……。
しかし彼女は、芸能界という過酷な世界で生き抜き、
自らの過去と向き合いながら前へ進んでいかれています。
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