2025年8月8日、日本ボクシング界に衝撃が走りました。
M・Tジム所属の神足茂利選手(28)が、
後楽園ホールでの試合後に急性硬膜下血腫を発症し、命を落としたのです。
しかも同じ日・同じ会場の興行では、別の選手も亡くなるという前代未聞の悲劇が重なりました。
本記事では、神足選手のWikipediaプロフィールや経歴、結婚の有無、
そして彼のボクシング人生を振り返ります。
神足茂利選手のWikipediaプロフィール

- 氏名:神足 茂利(こうたり しげとし)
- 生年月日:1997年(没年齢28歳)
- 出身地:兵庫県
- 所属ジム:M・Tボクシングジム
- 身長:推定170cm台
- スタイル:オーソドックス
- プロ戦績:15戦10勝(2KO)3敗2分
- プロデビュー:2018年5月、後楽園ホール
神足選手はアマチュア経験を経てプロ入りし、
スピードとテクニックを武器に階級内で頭角を現しました。
派手なKOよりも手数と的確なヒットを重ねるスタイルで知られ、
冷静な試合運びが特徴の選手でした。
神足茂利選手のボクシングキャリア
初戦は判定勝ちを収め、その後も着実に勝ち星を重ねました。
2021年には地域王座戦線に顔を出し、ランキング上位に名を連ねるようになります。
2024年には日本スーパーフェザー級の上位ランカーとして安定した戦績を残し、
ついに2025年8月、東洋太平洋スーパーフェザー級王座への挑戦権を手にしました。
タイトル挑戦となったのは、現役王者との12回戦。
神足選手は序盤から冷静にジャブを突き、
相手の強打をかわしながら的確なカウンターを当てる展開を見せました。
最終的には判定が割れ、試合は引き分けに。

王座獲得はならなかったものの、その粘り強さと技術の高さは会場を沸かせました。
試合後の急変と死去
しかし、その直後に悲劇が訪れます。
試合を終えた神足選手は控室で体調不良を訴え、関係者が緊急搬送を要請。
容体は非常に厳しく、昏睡状態が続いた後、8月8日午後に息を引き取りました。
急性硬膜下血腫は、頭部への強い衝撃により脳を覆う硬膜の下に血が溜まり、
脳を圧迫してしまう極めて危険な症状です。
発症から治療までの時間が短いほど救命率は上がりますが、
リング上でのダメージは外見からはわかりにくい場合があります。
同興行で起きた二つの悲劇

左:神足茂利選手・右:浦川大将選手
こちらも懸命な治療が行われましたが、翌9日に亡くなりました。
日本ボクシングコミッションによれば、
同じ日に同会場で2人の選手が死亡するのは極めて異例であり、国内外でもほとんど例がありません。
この事態を受けて、安全管理や医療体制の見直しを求める声が急速に高まっています。
試合中止の判断基準、計量から試合までのスケジュール管理、
そしてリングサイドドクターの権限強化など、今後の改善が急務とされています。
神足茂利選手は結婚していたのか?
SNSやインタビュー記事にも、家族やパートナーに関する発言はなく、
独身だった可能性が高いと考えられます。
ボクシングに全身全霊を捧げる生活を送っていたため、
プライベートについて多くを語らなかったのかもしれません。
まとめ
神足茂利選手は、派手な勝ち方よりも堅実なボクシングで勝利を重ねる職人肌のファイターでした。
地域王座への挑戦を果たし、
これからさらに大きな舞台へと羽ばたくはずだった矢先の悲劇は、
多くのファンや関係者に深い喪失感を与えています。
同じ日に二人の選手が命を落とした今回の出来事は、
日本ボクシング界にとって忘れられない日となるでしょう。
神足選手の冥福を心から祈るとともに、今後のリングがより安全であるよう、
業界全体での改善が進むことを願います。
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