2025年5月13日、メキシコ・ハリスコ州の人気インフルエンサー、
バレリア・マルケスさん(23)が、自身の美容サロンから行っていた
TikTokのライブ配信中に銃撃され、命を落としました。
宅配業者を装った男により至近距離から撃たれたとされるこの事件は、
メキシコ社会に深い衝撃を与えています。
バレリア・マルケスとはどんな人物か

バレリア・マルケスさんは、
美容やライフスタイルを中心にSNSで発信し、I
nstagramやTikTokで20万人以上のフォロワーを持つ人気インフルエンサーでした。
彼女は自身の経営する「Blossom the Beauty Lounge」からライブ配信を行い、美容に関する情報を発信していました。
バレリア・マルケス殺害事件の経緯とは?
事件当日、マルケスさんは配信中に「彼らが来る」と不安を口にしていました。
報道によれば、彼女は過去に元交際相手との間でトラブルを抱えており、
また、事件前には不審な贈り物を受け取るなどの嫌がらせを受けていた可能性が指摘されています。
現在、警察はこの事件を「フェミサイド(女性を標的にした殺人)」として捜査しており、犯人の特定を急いでいます。
容疑者が本当に元交際相手であったかは、現時点では明確にされていません。
メキシコにおけるフェミサイドの現実

メキシコでは、女性が性別を理由に命を奪われるフェミサイドが深刻な社会問題となっています。
今回の事件は、インフルエンサーという公の立場にいた女性が、
暴力の被害者となったという点でも大きな波紋を呼んでいます。
メキシコで急増する“フェミサイド”とは
2023年には827件のフェミサイドが報告されており、これは2015年の413件から倍増しています。
実際の女性殺害事件数はそれをはるかに上回り、毎日約10人の女性が殺害されているという統計も存在します。
こうした事件の多くは親しい人物(交際相手や夫、元パートナー)によって
引き起こされるという点も特徴的であり、
さらに深刻なのは、事件の解決率の低さです。報道によると、
フェミサイドの約90%が未解決のままで放置されているともいわれており、
被害者や遺族の人権が十分に守られていない現実があります。
これは社会的問題になってもおかしくないですね。
まとめ
バレリア・マルケスさんの死は、単なる個人的な事件ではなく、
メキシコ社会が直面している構造的な女性差別と暴力に関りがあるのかもしれません。
事件の真相解明とともに、女性が安心して暮らせる社会の
実現に向けた取り組み進められることを願います。
最後になりましたが、バレリア・マルケスさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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