神奈川県葉山町にある老舗「山口理容店」が特集されました。
100年以上続くこの理容店を支えるのが、3代目店主であり職人理容師の山口昌男(やまぐち・まさお)さんです。
夜の部を担当する4代目・山口太郎さんの挑戦も話題となっていますが、
実はその土台を築き上げ、今も現役でハサミを握る昌男さんの存在に多くの視聴者が心を打たれました。
この記事では、理容業界の裏舞台を長年支えてきた“昭和の職人”山口昌男さんの人物像に迫ります。
山口理容店とは?

山口理容店の歴史は、1920年(大正9年)にさかのぼります。
神奈川県葉山町に店を構え、

親子によるユニークな分業体制が話題となっています。
対して夜は完全予約制・SNSや公式サイトからの受付。
昭和と令和の価値観がひとつの空間で共存しているのが、山口理容店の最大の魅力です。
山口昌男(3代目)のプロフィール

- 名前:山口 昌男(やまぐち・まさお)
- 生年:1947年(2025年現在78歳)
- 職業:山口理容店 3代目理容師
- 担当:昼の部(10時〜18時)
- 資格:理容師・美容師免許(30歳で取得)
- 趣味:ジャズ・レコード収集(3,500枚以上)
その後30歳で美容師免許も取得し、原宿の美容室で技術を学ぶなど、
伝統を守るだけでなく、常にアップデートを意識してきた柔軟な職人です。
山口理容店3代目・昌男と息子で経営する人気バーバーとは?

開業当時から使われている鏡台や木製の建具、振り子時計、赤と青のサインポールなど、
古き良き“床屋文化”がそのまま残っています。
施術中に流れるのは、昌男さんが選んだジャズやブルース。
所有しているレコードやCDは、なんと3,500枚以上。
店のBGMにも、こだわりと温かさが感じられます。

「散髪以上の時間」を届ける職人の流儀
例えばマッサージ。
肩から背中、腕、手のひら、時には1時間を超えることもあり、
施術を受けたお客さんからは「理髪というより整体のようだった」との声もあります。
しかも料金はカット込みで4,000円〜5,000円前後。まさに贅沢な癒し時間です。
会話は最小限。
ハサミと手だけで語るその姿に、まさに“職人の哲学”が感じられます。
息子・太郎との親子関係|「口出ししない」が信条の父

8月10日(日)よる11時
— 情熱大陸 (@jounetsu) August 3, 2025
放送 MBS/TBS系 #情熱大陸
/
昭和 100年目の夏 #2#山口理容店
四代目 #山口太郎 ・ 三代目 #山口昌男
\
1世紀の時を刻む葉山の名物理容店
息子から父へ いま伝える“覚悟” pic.twitter.com/GFNZzd4PDd
2025年の情熱大陸では、息子・太郎さんとの関係性も大きな見どころのひとつでした。
太郎さんは“Night Barber”として20時以降に営業し、
SNSやYouTubeでファンを集める新世代の理容師。
一見すると真逆のスタイルですが、
「昔はもっと怖かった」という太郎さんの言葉もありましたが、
現在は太郎さんのカットを父がするシーンもあり、
そこには“職人と職人”としての信頼と敬意がにじんでいました。
なぜ今、山口昌男が注目されるのか?

一見、派手さとは無縁の昌男さんですが、
視聴者や来店客からは次のような声が上がっています。
- 「無口だけど優しい、まさに“昭和の親父”って感じ」
- 「言葉じゃなくて技術で語るスタイルがかっこいい」
- 「カットされながら眠ってしまった…それほど安心感がある」
この“安心感”“懐かしさ”“人間らしさ”こそが、
情報過多な時代の中で求められているのかもしれません。
また、昌男さんはInstagramなどのSNSは一切使っていません。
その分、リアルな口コミだけで客足が絶えない。
SNSを使わずに、リアルを提供してリピーターを得られてて凄いですね。
まとめ
山口昌男さんは、単に“老舗の店主”ではありません。
- 長年の経験に裏打ちされた確かな技術
- 美容師免許を活かした幅広い施術
- 寡黙ながらも誠実に向き合う接客
- 息子にバトンを託す静かな器量
そうしたひとつひとつの積み重ねが、
「またこの人に切ってもらいたい」と思わせる理容の原点を体現しています。
情報があふれる今だからこそ、誰かに静かに髪を整えてもらい、
心まで整う時間。
それが、山口昌男さんの手によって提供されているのですね。
合わせて読みたい↓↓↓
コメント