かつて仲良し親子として知られていた長嶋茂雄さんと息子の長嶋一茂さん。
「親子の絶縁」と聞くと、多くの人が深い対立や怒りを想像するかもしれません。
しかし、長嶋一茂さんが語る“絶縁”には、
憎しみではなく、複雑な感情と背景がありました。
父・長嶋茂雄さんとの距離、妹・三奈さんとの確執、そして“長嶋家”という特別な家族のかたち。
そこには、芸能界の大物たちが動いた知られざる再会劇や、
「会えない理由」に込められた一茂さんの本音がありました。
長嶋一茂の家族関係

かつて“ミスター”と呼ばれ、国民的英雄となった長嶋茂雄さん。
その家族のプライベートは長らく謎に包まれていましたが、
「6人で揃って食事をしたことがないんですよ」と一茂さん。
父・茂雄さん、母・亜希子さん、そして4人の兄妹が一堂に会した記憶がないといいます。
つまり、“崇拝される父”と“家庭としての父”との間に深い隔たりがあり、
そこに芸能界・スポーツ界という特殊な環境が加わっていたのです。
長嶋一茂が語る父との絶縁の真相とは?
長嶋一茂さんと父・長嶋茂雄さんとの絶縁状態になるまでには、以下の出来事がありました。
親子だけではなく、妹、叔母を巻き込んだ複雑な状態になっているように思われます。
「長嶋茂雄」商標登録の流れ
🔸1995年
- 長嶋茂雄さんの妻・亜希子さんが代表の「オフィスエヌ」、
→「長嶋茂雄」の商標12件を出願 - 1997〜1998年:すべて正式に登録完了
🔸2007年
- 亜希子さんが死去
- 義理の妹(=Aさん)が茂雄さんの身の回りの世話を担うように
🔸2007〜2008年
- 「オフィスエヌ」による商標更新がされず、登録すべて抹消
🔸2008年8月
- 一茂さんの事務所「ナガシマ企画」が、再び商標を出願
→ 父・茂雄さんの承諾書を添えて申請 - 2009年:正式に商標登録完了
→ ただし一部メディアでは「騙しうち」と報道されるも、手続きは正当
🔸2009年
- 一茂さんとAさんの確執が週刊誌に登場
- 肖像権や資産管理の対立が報じられる
- 長嶋邸の記念品が福井のミュージアムへ売却された件も話題に
→ 一茂は関与を否定。Aさんサイドのリークを疑う
🔸2010年3月
- 一茂さん側、「ナガシマ企画」の商標権を自主放棄
🔸2010年8月
- 今度は三奈さん(次女)が代表の「オフィスエヌ」が商標を再出願
- 2011年:商標が再登録(登録第5401366号)
→ 現在もこの登録が続いている
そして、長嶋一茂さんと妹の三奈さんとの仲が悪くなったのは以下のようになります。
家族間の緊張が表面化したのは、2009年のことでした。
一茂さんが「長嶋茂雄」の名前を商標登録しようとしたことがきっかけで、
「ブランドを守りたかっただけ。あの名前を無断で使われることを防ぎたかった」
と語る一茂さんに対し、
三奈さんは「父の意志を尊重すべき」と反論。
それぞれの正義がぶつかり合い、“兄妹対立”として世間に広まっていきました。
この一件以降、家族は完全に別々の道を歩むようになり、親子の再会すら難しくなってしまいました。
長嶋茂雄さんの義理の妹さんが大いに関与されていますね。
ただの家族の歪みで片づけてはいけない問題かもしれません。
長嶋一茂と父との再会

「絶縁」とまで言われる状況のなかでも、
父・長嶋茂雄さんと一茂さんを再び会わせようと動いた人物たちがいました。
それが、
芸能界の重鎮である周防郁雄さん(バーニングプロダクション社長)と、幻冬舎の見城徹さんです。
二人は水面下で再会の計画を練り、
2023年に一茂さんと父の昼食の場をセッティングしました。
短い再会ではありましたが、それは確かに「心の距離を測り直す一歩」となったそうです。
絶縁=断絶ではない?本人が語る距離感
一見すると冷たい発言にも思えますが、そこには葛藤と配慮がにじみ出ています。
自分が父に会うことで、妹や家族との関係に悪影響が出るのではないか。
父の健康や心情に負担をかけてしまうのではないか。
そうした思いが、「子としての迷い」として一茂さんの中にあるように思います。
“絶縁”という言葉は、実は「物理的・心理的な距離感」を表しているだけで、決して断絶や憎悪を意味しているわけではないのではないでしょうか。
まとめ
「メディアの声に惑わされず、“親子の心情”に耳を傾けてみたい」
「絶縁」という言葉がひとり歩きしてしまう現代において、
長嶋一茂さんが語る“会えない理由”には、もっと深い家族の物語が存在しています。
芸能界という特殊な環境、国民的英雄の息子という重圧、
そして兄妹間のすれ違い。
それでも、親子の情は完全に断ち切られたわけではありません。
言葉にできない思いを胸に、それぞれの立場で静かに日々を歩んでいるのです。
私たちも、表面的な言葉や報道だけに惑わされず、
彼らの心の奥にある“つながり”に少しだけ耳を澄ませてみてはいかがでしょうか。
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