岩手県出身のプロ野球選手・佐々木朗希。
160キロを超える速球と圧倒的な存在感で「令和の怪物」と呼ばれる彼の背景には、
幼い頃に経験した壮絶な悲しみと、そこから這い上がるまでの感動的な物語がありました。
東日本大震災で父と祖父母を亡くしながらも、残された家族とともに前を向き、
夢に向かって努力を重ねてきた佐々木朗希選手。
この記事では、そんな彼の生い立ちや家族との絆、そして未来へと続く夢に迫ります。
佐々木朗希の家族構成
父・功太さんは朗希選手が9歳の時、2011年の東日本大震災で祖父母と共に命を落としました。
以降は母・陽子さんが一家を支え、息子たちを育て上げました。
佐々木朗希の幼少期
父親とはよくジェットスキーに乗り、祖父母の家ではロッテのチョコパイを食べるのが楽しみだったそうです。
野球に出会ったのは小学3年生のとき。兄の影響で「高田野球スポーツ少年団」に入団しました。
さらに、2009年のWBCでイチロー選手の活躍をテレビで観たことが、
野球に対する情熱を一気に高める契機となりました。
東日本大震災の被害
2011年3月11日、東日本大震災が発生。
自宅が津波で流され、父と祖父母を一度に失うという悲劇に見舞われました。
当時小学3年生だった朗希選手は、避難所での生活を余儀なくされ、家族は大船渡市に移住しました。
悲劇から立ち直る
新しい土地でも野球への情熱は消えることなく、「猪川野球クラブ」に入団。
小学6年時には、震災で練習環境を失った子どもたちのために設立された
「リアスリーグ」で初代優勝を経験しました。
この頃から朗希選手は、「父と祖父母の分まで生きる」という強い思いを抱いていたといわれています。
震災をきっかけに心の成長を遂げ、野球が彼の心の支えとなっていきました。
佐々木朗希の家族への思い
2021年にプロ初勝利を挙げた際、インタビューで「ウイニングボールは両親に渡したい」と語りました。
すでに亡き父にまで思いを馳せるその言葉に、母・陽子さんは感激して涙を流したそうです。
また、小学生のころには、母の日に100円ショップで買ったタオルハンカチをプレゼントしたり、
こっそりロールケーキを用意して驚かせたりと、母親を思いやる気持ちが表れていました。
彼は母親の手料理、特に豆腐入りハンバーグが大好きで、「店のよりおいしい」と語っています。
お母さん、とっても喜ばれてそう。
佐々木朗希の夢は？
佐々木朗希選手は、WBC（ワールド・ベースボール・クラシック）での活躍など、
世界を見据えた大舞台に挑み続けています。
夢は「世界一のピッチャーになること」。
その夢の背景には、震災で失った家族、支えてくれた母、
そして自分を育ててくれた地域への恩返しの思いが込められているのでしょう。
まとめ
佐々木朗希選手の生い立ちは、数々の試練と家族の愛に満ちた物語です。
幼い頃に大切な家族を失いながらも、悲しみを乗り越え、母と兄弟とともに歩んだ道のりは、
彼の心の強さを物語っています。
今も彼は、亡き父と祖父母の分まで精一杯生き、夢に向かって邁進し続けています。
その姿は、多くの人に勇気と希望を与えてくれる存在となっていることと思います。
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