2024年に発生した「ラーメン店」経営事業者の倒産は72件に上ってしまいました。
前年(53件)に比べて19件急増となり、過去最多を大幅に更新しました。
人件費や電気代、原材料コストなどが高騰する一方、「ラーメン1杯=千円の壁」に代表される価格転嫁の
難しさで板挟みとなり、閉店を余儀なくされたケースが多くみられました。
それでも、続けていくにはいったい何が必要だったのでしょうか。
飲食店開業に必要な3選
1つ目はマインド・セットです。
新規にビジネスを始める場合に、精神面の大切さです。
ビジネスはシステムなので、必ず、インプットとアウトプットがあり、インプットとアウトプットの間には、
必ずタイムラグがあります。
今日から商品力を上げたり、今日からサービス力を上げても、今日からすぐに売り上げが上がるのではなく、
必ず、数日、数カ月、場合によっては数年というタイムラグがあります。
そのために、ビジネスを行う人に要求されるのは、情熱とか忍耐力とか、強い精神力を要求されます。
2つ目はスキル(技術面)です。
新規開業者の多くは、商品が完成していないのに、物件を探している人がほとんどで、物件を確保し、内装、
外装を施し、建物の開店準備はできても、肝心な商品がまだ完成していません。
最初に、完全に商品を完成させてから、ビジネスモデルのシミュレーションで、何度もお金の流れ
(得られる利益)を計算し尽くし、それから、見合った物件を探すという順序が重要です。
3つ目がマネジメントです。
利益が出てキチンと経営できるビジネスモデルを作り上げることです。
経営能力をつけることでお店を成功させます。
従って、マネジメントは総合力でもあります。
閉店に陥る理由
人件費や電気代、原材料コストなどが高騰する一方、「ラーメン1杯=千円の壁」に代表される価格転嫁の難し
さで板挟みとなり、閉店を余儀なくされたケースが多くみられました。グルメサイトの発達で、日本全国の色
んな飲食店の点数が付けられ、誰にでも順位が簡単に分かるようになりました。すると人気店とそうでない店
の差別化ができてしまい、以前であれば、まずまずの店舗とか、普通の店舗でもやっていけたのが、優秀な店
しか生き残れなくなりました。SNSが普及したことによって、さらに3つのこと意識して営業をしていかなけ
ればいけなかったように思います。
まとめ
飲食店が多い、物価高騰やSNSの普及で人気が簡単に数字化されてしまう時代に開業をするは、生半可な気持ち
ではできないということが明らかにされているように思いました。
それでも、3選を意識して、整理整頓がされていて 気持ちのよい接客で おいしいラーメンが食べれるなら、リ
ピーターは増えると思います。
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